本日は朝からすいませんでした。
SNSで告知していた通り、本日は工場からスタート。
朝早くから僕のわがまま(拘り)に付き合ってくれる背景に感謝です。
SSコレクションも生産中ですが、限定先行生産と題し、「自分が着たい」をカタチに。

仕事で言えば中途半端な時期ですが、着るヒト、着るコトを考えると「まさにこれから」
と言うより、タイムリーなアイテムかと。
古着がお好きな方は、見れば分かる。あえて書きませんが、そうです。
自身のブランドで、自身のスタイルな逸品を拵えたく取扱店様には先情報出しをしつつ、
考えた時点で生産してしまったのが本日のお話。
僕らも気がつけば歳をとったもので、色々なモノを目にしてきました。
そして気付けば、「あの頃のアレがあんな値段になっていたり」なんてのはよくある話。
無論、古着も好きで自身のブランドと合わせていますが、今となってはTeeやSweatだけは
365日自分のを着ていたいなぁと言う思いもあり、この企画は始まりました。
で、僕がすごく興味深かったのが、ボディは勿論自社ですが、プリントの技法にも浪漫が
ある事を、基となる自身が所有するビンテージを工場に見せた時に知る訳なんです。
新しいモノを作るけど、その中には当時どのように刷られ、またどういった顔料でプリント
されていたのだろうと言う基から垣間見れる足跡を推測しながら温故知新を創り上げたいと
言う思い。
実際、ボディーからダメージ加工を施し、さらにバイオ加工で風合いを出し、プリントも拘る。
コストを考え、こんな事をしていたら仕事にならない訳なんです。
でも、僕と言うか自身が作るCloveruの色(個性)でもあるんです。小さい会社だからできる事、
小さいブランドだから拘る事。自分の名前を出している以上、自分が着たくないモノを利益目的
だけで作るのは嫌だし、リアリティーがありません。だから少ししか出来ないんです。

そして、今回は2社の工場にお願いして、CREWとHOODをカタチにするコトに。
実際、今日はHOODを仕上げに行きましたが、一つ一つの職人さんの工程で「こうしたい、ああしたい」
がやっとカタチになる事を改めて学ぶ事が出来たし、もっともっと自分のブランドを大切にお客様まで
届けたいなと思いました。


HOODに関しては、特に特殊顔料を起用しており、これもあの時代に近付けたウチの背景でないとやらない
技法とノウハウが詰まっています。(←これは工場が僕以外はやらないって言ってました。)
実際、この手法は値段が合わなすぎるので、初回生産のみのプリントとなります。
何度も工場と話して、どうしてもなるべく忠実に仕上げたくて本当に無理を言って、自分がチェック
しながら刷るくらいです。

理論と調合。現物が完成した時は、久々上がったし工場も納得の中々やらない拘りが完成したと思います。
写真では伝わりにくいですが、暗闇でライトを当てるとしっかり反応してくれました。
長々書いてしまいましたが、最後にまだ完成ではなく、HOODに関しては今回のみとなる為、工場から
シリアルナンバーを入れられる機械を借りてきたので明日から自身で最後の工程を施し発売しようかなと。
コレクションも楽しみですが、こうして生まれた新しいカタチ。
限定ですが、スキが詰まった工場の愛が詰まった拘りの逸品。
皆もツボってもらえたら幸いです。他の作業もあるので、発売は今週末になっちゃうかなー。。。