仲間のSから。
店舗移転で不要な材料があるとの事。
すぐさまツナギに着替え工具を車に積込みSのいる店へ。
そこは宝の山。
20年前からある店全てのモノが憧れであった。
中学の頃から通い、高くても良いものがある店。
その当時、買えないものばかりでも、そこで色々な
モノを見るのが好きだった。
今より情報の少ない時代に、そこにはいつも最高があった。
そこに置かれる服は基より、その店の空気感が憧れであった。
旬な服とそれを引立たせるアンティークや重厚な内装。
そんな変わらずの店も20年の時を経て、移転するとの事。
背伸びをして買い物に行ってた小僧の自分が、今も変わらず
行く店。什器だけの店を見たとき、何だかちょっと寂しく
思う自分がいた。
引き上げる、いや引き継ぐひとつひとつに思いを感じる。
自分も少なからずここで育ち、ここに憧れ、ここから始まった
といっても過言ではないくらい、思いの強い店。
モノや部材も良いモノばかりである。
部材だって今みたいに塗装でごまかした木ではなく、
そこにこだわりを感じる部材。
何かスゲー嬉しかった。
Sの電話にも感謝してる。そして、自分が好きな場所の一部や
思いを継承できるタイミングにも感謝である。
車に積込まれたイズムはどう姿を変え、残って行くのだろうか。
新しい店も楽しみだが、引継いだ部材をどう創造するかが
自分でも楽しみだ。
古き良きモノは腐らない。
Name:渡部 将